アフガン首都のホテル襲撃、死傷者２１人

（ＣＮＮ） アフガニスタンの首都カブールで１２日、ホテルが武装グループに襲われ、病院に運ばれた２１人のうち３人の死亡が確認された。

警察の報道官によると、襲撃は同日午後２時半ごろから始まった。近くの住人はＣＮＮに、武装グループがホテルを襲って銃撃戦になる様子を見たと語った。

アフガンを実効支配するイスラム主義勢力タリバンの報道官は同日、現場に治安部隊が送り込まれ、犯行グループの３人が全員射殺されたとツイート。ホテルの客は無事に避難したと述べた。

同報道官によれば、外国人の死者はいないが、２人が屋上から飛び降りて負傷した。

現地のジャーナリストがツイッターに投稿した動画には、銃声が響くなかで１つの階から立ち上る煙や、窓から飛び降りようとする人の姿が映っている。

カブールで救急活動に取り組むＮＰＯはツイッター上で、現場近くに開設している病院に容疑者３人以外の死傷者２１人が搬送され、このうち３人は到着時に死亡が確認されたと述べた。

アフガンでは１１日、中国大使が治安関連の問題をめぐってタリバン暫定政権の外相と会談し、大使館の警護強化を求めていた。

中国国営新華社通信によると、ホテル襲撃現場は中国の迎賓館に近く、中国大使館が状況を注視している。

カブールでは９月にロシア大使館、今月パキスタン大使館が襲われ、いずれも過激派組織イラク・シリア・イスラム国（ＩＳＩＳ）が犯行声明を出していた。