激戦の応酬も多くの前線は膠着状態に、ウクライナ東部戦況

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ウクライナ東部ドネツク州リマンで、破壊された建物の前を歩く人/Genya Savilov/AFP via Getty Images

ウクライナ東部ドネツク州リマンで、破壊された建物の前を歩く人/Genya Savilov/AFP via Getty Images

(CNN) ウクライナ軍参謀本部は22日までに、激戦地の東部ドネツク、ルハンスク両州の戦況に触れ、ロシア軍は部分的な動員令で集めた新兵らを投入し前進を狙っているもののウクライナ軍がこれをはねつけていると改めて主張した。

東部戦局に関してはウクライナ軍が今年9月、電撃的な攻勢に踏み切ったものの双方が局面を決定的に変え得る戦果を握ることができない膠着(こうちゃく)状態が続いている。湿った気候、濃霧や泥土、前線の多くにある地雷原などが要因となっている。

位置情報が確認された映像によると、ロシア軍はドネツク州バフムート市東端に陣取っている。しかし、ロシア軍に関係するブロガーによると、同国の傭兵(ようへい)組織「ワグネル」の部隊はバフムート市南部の一部で拠点を失いもした。同市周辺で双方の制圧地域の推移を見極めるのは難しい状況ともなっている。

ウクライナのゼレンスキー大統領は20日にバフムートを視察してもいた。

参謀本部は20日時点で、ロシア軍はドネツク州のバフムートやアウディーイウカを見据えた攻勢を仕掛けたと報告。隣接するルハンスク州との境界線に沿って今年9月に失地した支配地の奪回を狙った試みとした。ドネツク市西方への攻撃も強めているとした。

ロシア軍は多連装ロケットシステム(MLRS)の攻撃を多用し、19日だけで80回以上に達したとした。激しい交戦の一部は、被害が甚大なマリインカ市内外で目立つと指摘。ロシア軍はさらなる進撃の拠点を得るため同市の掌握を狙っているとした。

ウクライナ軍はこの中でロシア軍のMi型ヘリコプター2機を撃墜したとも主張した。

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