中国軍機47機、台湾海峡の中間線を突破 「米台の挑発に対抗」
台湾・台北(CNN) 台湾の国防部(国防省)によると、中国軍の戦闘機など47機が25日、台湾海峡上の事実上の境界である「中間線」を越えて台湾側に飛行した。
国防部によると、合計で中国軍機71機が台湾周辺を飛行。戦闘機42機、対潜哨戒機2機、早期警戒管制機1機、ドローン2機が中間線を突破した。
台湾はこれに対し、哨戒機や海軍艦、陸上発射ミサイルシステムで対応したという。
中国軍の東部戦区司令部は同日、台湾と米国による「挑発」に対抗して攻撃演習を実施したと発表したが、詳細には言及しなかった。
中国軍機が台湾海峡周辺で軍事訓練を実施した/PLA Eastern Theater Command/Weibo
中国と台湾の関係は今年8月、米下院のペロシ議長が台湾を訪問してから一層高まった。中国軍機が台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入したり、中間線を突破したりする飛行を繰り返している。
米国では23日、バイデン大統領が国防予算の大枠を定める国防権限法案に署名。この中には台湾への大規模な軍事支援が盛り込まれた。