飢餓状態で漂流のロヒンギャ難民、さらに185人をインドネシアで救助
今回の出来事は、世界で最も迫害された少数民族ロヒンギャの窮状を改めて見せつけた。
難民たちは11月25日、過密状態にあるコックスバザール難民キャンプを出発した。同キャンプは悲惨な状況にあり、女性は性的虐待や暴行の危険にさらされている。
ボートには、5歳の娘にもっといい暮らしをさせたいと望む母親や、お金を稼いで両親のための薬を買いたいという17歳の少年などが乗っていた。
マレーシアを目指したと思われるボートは、11月下旬にエンジンが故障して漂流を始めた。同船はインドやインドネシアやスリランカの近海で目撃され、UNHCRは南アジアや東南アジアの複数カ国に介入を要請したが、「無視され続けた」としている。
親族が乗船していたという男性は、乗船者数人が死亡したようだと話している。CNNは死亡の情報については確認できていない。
乗船者が救助された経緯は不明だ。UNHCRによると、同船に乗っていたと思われる58人が25日にアチェの漁師によって救助され、26日には残る乗船者が海岸にたどり着いた。