ロシアのショイグ国防相、異例の前線視察
(CNN) ロシアのショイグ国防相は、ウクライナ東部ドネツク州の前線を視察した。
国防省が4日、ショイグ氏による異例の視察を発表。「南ドネツク方面」に配置されたロシア軍部隊の前線司令拠点を訪れたとする声明を出した。
同省が公開したビデオには、ショイグ氏が軍人に勲章を渡し、ロシア東部軍管区のムラドフ司令官とともに損壊した建物を視察する場面が映っている。
ショイグ氏は兵士らに「まだ多くの仕事が残っている。今後も忠実に、国に奉仕してほしい」と語り掛けた。
同氏や国防当局に対しては、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創始者プリゴジン氏らが公に批判を展開している。
プリゴジン氏はウクライナ侵攻が始まった当初から、ワグネルの手柄を強調してきた。ドネツク州の要衝バフムートで続く激戦もそのひとつだ。
ショイグ氏の前線視察から、ロシア内部の主導権争いがうかがえるとの見方もある。