ウクライナ、捕虜殺害場面とされる映像でロシアを非難 IOCの捜査求める
(CNN) ロシア軍の兵士らが捕虜のウクライナ軍兵士を射殺した場面とみられる映像をめぐり、ウクライナのクレバ外相は国際刑事裁判所(ICC)に捜査を要請した。
動画には、ウクライナ軍の戦闘服を着た兵士がたばこを吸い、煙を吐き出して「ウクライナに栄光を」と言った後、画面の外から何発も撃たれる様子が映っている。
クレバ氏は6日、この映像について、ロシアによるウクライナ侵攻がジェノサイド(集団殺害)であることを示すもうひとつの証拠だとツイート。ICCのカーン主任検察官はこの「凶悪な戦争犯罪」を捜査するべきだと主張した。
ウクライナ大統領府のイエルマーク長官も6日のツイートで兵士殺害を戦争犯罪と呼び、ロシアがウクライナを「ナチス」と呼ぶことで正当化しようとするテロ政策の一環だと述べた。
ウクライナ議会人権委員会のルビネツ氏はSNS「テレグラム」への投稿で、ロシアによる戦争犯罪の証拠として映像をパートナー諸国に共有したと報告。捕虜殺害はジュネーブ条約違反であり、卑劣さの表れだと非難した。
CNNは殺害された捕虜の身元や撃たれた場所、撃った集団を独自に確認できていない。