ゼレンスキー氏、バフムートの陣地強化を指示 いかなる国土も放棄せず
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、東部バフムートにある陣地の強化を指示したことを明らかにし、ウクライナの国土に放棄できる部分は存在しないと説明した。
軍の参謀と協議したうえで決定を下したという。
ゼレンスキー氏は「参謀総長に対し、バフムートにいる要員の支援に当たる適切な兵力を見つけるよう指示した。ウクライナに放棄できる部分は存在しない」と説明。「我々の兵士の不屈の姿勢や英雄的な行動が価値を持たないような場所は、ウクライナの塹壕(ざんごう)には存在しない」と述べた。
ウクライナ軍がバフムートから撤退するとの噂(うわさ)に言及したとみられる発言もあり、こうした噂を「偽情報メッセージ」と形容した。
ゼレンスキー氏はまた、ウクライナは国土の隅々まで防衛すると表明。
「我々はウクライナのあらゆる部分を防衛しており、今後も防衛を続ける」「しかるべき時が来れば、国内の全ての街と村を解放する。ウクライナに対するあらゆる攻撃、ウクライナ国民に対するあらゆる卑劣な行為に関し、占領者に責任を取らせる」とした。