ウクライナ軍幹部、激戦地バフムートを訪問 1週間足らずで3度目
(CNN) ウクライナ軍幹部のオレクサンドル・シルスキー氏が、ここ1週間足らずで3度目となる激戦地バフムートへの訪問を行った。SNSテレグラムの公式アカウントに8日、訪問の様子を示す動画が投稿された。
シルスキー氏はウクライナ軍第2位の将官。チェスの戦術を引き合いに、ロシア軍に誤った動きをさせるべく手を尽くしていると述べた。
投稿では「チェスにおいてツークツワンクとは、プレーヤーがどんな手を指しても自らの立場の悪化につながる状況を指す」と説明。「我々は今回の戦争で敵がこの状況に陥るよう、あらゆる手を尽くしている」とした。
ウクライナ軍は今のところ持ちこたえているとも説明した。他の軍幹部も、バフムート防衛を継続することが重要との認識を示している。
CNNは動画の撮影場所を独自に確認できなかったものの、ファイルのメタデータから、実際に8日に撮影されたことがうかがえる。
シルスキー氏は首都キーウ(キエフ)の防衛を組織・主導し、侵攻開始当初にキーウを包囲しかけたロシア軍を押し戻すことに成功した。バフムートを含むドンバス地方などの前線の部隊を頻繁に視察しており、前回は先週末にバフムートを訪問した。