ワグネル社トップが前進を主張 「バフムート市中心まで1.2キロ」
(CNN) 激戦が続くウクライナ東部の要衝バフムートで11日、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」を率いるプリゴジン氏が市役所ビルから約1.2キロの場所に立つ自身の動画を投稿し、同社の部隊はさらに前進していると主張した。
ブリゴジン氏は動画の中で「煙が出ている5階建てのビル、あれが市役所だ」と指差し、「ここから1キロと200メートルだ」と述べている。CNNは動画の位置情報を確認した。
同氏はさらに、「ここはウクライナ軍が北から反撃を仕掛けると予想される場所だ。戦闘員たちがわれわれの側面を固めることが重要だ」と語った。
ウクライナ軍東部方面部隊のチェレバティ報道官は同日、国内テレビ局とのインタビューで、バフムート市内では直近24時間以内に20回を超える戦闘があったと報告。ロシアの攻撃集団は大半がワグネルの戦闘員で、ロシア軍の落下傘部隊がこれを支援しているとの見方を示した。
英国防省によると、ロシア側の部隊はすでに市東部の大半を掌握し、中央を流れる川が現在の前線になっている。一方、ウクライナ軍は市西部を維持してロシア側部隊の前進を阻止し、ロシア側に多数の死者が出た区域もあるという。