解放された地に再び迫るロシア軍、それでも退避拒む住民の思い ウクライナ北東部

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リウバさんと夫のセルヘイさんはクピャンスクにとどまると決めている/Maria Avdeeva/CNN

リウバさんと夫のセルヘイさんはクピャンスクにとどまると決めている/Maria Avdeeva/CNN

ウクライナ政府は先週、ロシアの「絶え間ない」砲撃を理由に、子どもや障害者など一部住民に退避命令を出した。

「至る所に無料退避の掲示を電話番号入りで貼り出した」。退避活動にかかわるボランティアのドミトロ・コバロフさんはそう話す。「砲撃が激化すると登録する人が増えた。しかしインターネットが2日間途絶えて連絡が取れなくなった」「そこで手当たり次第に戸別訪問を始めたが、退避を拒む人もいる。そうした人たちは自宅から離れることを望まず、ロシア軍の後退を期待している」

当局によると、ほとんどの日は8~40人ほどが退避しているものの、退避するかどうかは自主的な判断に任されている。

クピャンスク警察によれば、先週の時点でまだ子ども350人と障害者363人が市内に残っていた。繰り返される砲撃に加え、1年以上にわたる戦争で同市に通じる道路や橋などのインフラも破壊され、クピャンスクへの往来は難しくなっている。

中心的な市場もがれきと化し、残った市民は未舗装路に並べた段ボールにわずかな手持ち品を入れて売買する生活を強いられている。砲撃音が近づけば、並べた品物は簡単に片づけられる。

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