ウクライナ、「10倍」の軍事支援要請 年内のロシア撃退に
(CNN) ウクライナのメルニク外務次官は27日までに、ロシアの侵攻を年内で終わらせるため欧米諸国などによる軍事支援の水準をこれまでの10倍にする必要があるとの見解を明らかにした。
現在までの軍事援助に謝意を示しながらも、十分ではないとSNS上で主張。支援する諸国に対し「人為的な全てのレッドライン」を踏み越えて、ウクライナへの兵器提供のために国内総生産(GDP)の1%分を割くよう要請した。
ウクライナの地元メディアとのやり取りで、「支援する諸国はこの戦争の規模や重みを理解しなければならない」とも訴えた。
ウクライナに対する各国の支援額はこれまで550億米ドル相当に達したとするオースティン米国防長官の最近の談話にも触れ、「大きな数字に見えるが、第2次世界大戦時の1940年代に米国が引き受けた軍事物資援助だけでも500億ドル余に達していた」と指摘。「現在の相当額は7000億~8000億ドルに上る」と強調した。