ドイツ当局、気候活動家に対する強制捜査を実施 国内各地で
(CNN) ドイツ南部バイエルン州ミュンヘンの検察は24日、捜査当局が国内各地で気候活動団体「ラスト・ジェネレーション」のメンバーに対する強制捜査を実施したと明らかにした。
当局によると、合計で7地域の15施設が捜索を受けた。バイエルン州警察とミュンヘン検察に代わって実施した強制捜査の一環だという。
首都ベルリンで4件、バイエルン州で3件、ヘッセン州で3件の捜索が実施されたほか、ハンブルクやマクデブルク、ドレスデン、シュレスビッヒ・ホルシュタインでも措置が取られた。
ミュンヘン検察は、22~38歳の被告7人に対して住民から多数の刑事告発が行われたため、予備捜査に着手したと発表。罪状としては、「犯罪組織」を結成または支持した罪を挙げた。
具体的には、被告らはラスト・ジェネレーションの「さらなる犯罪」を支援する目的で資金集めを行い、ウェブサイト上で宣伝して少なくとも140万ユーロ(約2億800万円)の寄付を集めた罪に問われている。
ラスト・ジェネレーションの活動家は約1年間にわたり、道路に体を接着させたり、美術品を標的に活動を行ったりしてきた。ラスト・ジェネレーション側は、抗議活動では非暴力を貫いていると説明している。