シベリアで気温40度に迫る猛暑、「史上最悪の熱波」続く
(CNN) ロシア極東のシベリア各地で37.7度を超す記録的猛暑が観測されている。まだ6月が始まったばかりだが、シベリア各地は異常な熱波に覆われて気温が上昇した。
世界の異常気象を調査している専門家マキシミリアーノ・エレラ氏によると、ヤルトロフスクでは3日に同地として史上最高の37.9度を観測した。
7日にはシベリアの複数地点で史上最高の記録が更新され、バエボで39.6度、バルナウルで38.5度を観測した。
50~70年ぶりの暑さを記録した観測所もあり、同地は「史上最悪の熱波」に見舞われているとエレラ氏はツイートしている。
エレラ氏は8日、「今日も記録が更新され続け、気温が再び40度前後に達している」とCNNに語った。
Yet another brutally hot day in Asia with 47C in China and 39C in Siberia where more records fell:
— Extreme Temperatures Around The World (@extremetemps) June 8, 2023
all time
38.0 Zdvinsk
35.6 Tomsk tie
monthly
38.2 Kupino
36.7 Kolyvan
36.3 Ermakovskoe
35.3 Tastyp
In India Highlands
29.9C Cherrapunji new monthly record pic.twitter.com/f2fY77AH6z
シベリアでは大規模な森林火災の被害も広がっている。ロシア西部のウラル山脈で5月に発生した森林火災では、少なくとも21人が死亡した。異常な猛暑の影響で、森林火災も一層の深刻化が予想される。
記録的な熱波はシベリアにとどまらず、中央アジアにも広がっている。トルクメニスタンで4月上旬に観測した42度という気温は、この緯度としては世界記録だったとエレラ氏は指摘する。
7日には中国で45度以上、ウズベキスタンで43度、カザフスタンで41度を記録。「世界の気象の歴史を塗り替える歴史的な熱波」とエレラ氏は形容している。