ルーマニア、駐ケニア大使を召還 サルをアフリカ人外交官に例える
(CNN) ルーマニア外務省は11日までに、アフリカ人への差別的発言で非難された駐ケニア大使を本国に召還すると発表した。
CNNが入手したアフリカ人外交官らの抗議文によると、ルーマニアのドラゴシュ・ツィガウ大使は4月末、ケニアの首都ナイロビで開催された東欧大使らの会合で、会議室の窓に現れた1匹のサルを見て「アフリカ人グループが参加してきた」と発言した。
これに対し、ナイロビのアフリカ人外交官らを率いる南スーダン大使は「無礼で人種差別的、屈辱的な発言を、最大限の強い言葉で抗議する」と書いている。
ルーマニア外務省は今月8日になって、この件を初めて把握したという。
CNNは、ツィガウ大使がアフリカ人外交官らに謝罪した書簡2通を入手した。1通目では、会合で長時間、白熱した議論が続いたため、雰囲気を和らげようとしたと説明していた。4日後に送られた2通目では、この部分が削除されていた。
外務省は、単発の出来事がアフリカ諸国との「深い関係」に影響を及ぼさないことを願うとする声明を発表。深い遺憾の意を表して全関係者に謝罪し、「相互尊重に反するあらゆる行動と態度を強く拒否し、非難する」と述べた。