南ア大統領、ウクライナでの紛争の緩和求める ゼレンスキー氏との会談後
これに対しゼレンスキー氏は、ロシアとのいかなる和平交渉も、ロシア軍の占領地からの完全撤退が完了して初めて可能になるとの見方を示した。
アフリカ諸国の首脳との会合で再三明言したとしつつ、ロシアがウクライナの領土を占領する現状でのあらゆる交渉は戦争と苦難が依然として続くことを意味すると主張。ロシアが現在、相手を欺く昔ながらの戦術に立ち返ろうとしているのは明白だと述べた。
「改めて強調する。我々が求めるのは本当の和平だ。従ってロシア軍による撤退が実現し、我々の領土全てが独立することが必要になる」(ゼレンスキー氏)
ゼレンスキー氏はこの他、アフリカ諸国の首脳との間で、黒海経由の穀物輸出協定についても議論したと明らかにした。ウクライナは世界有数の穀物輸出国であり、協定は世界の食料安全保障にとって極めて重要な意味を持つ。
ウクライナとロシアによる協定は5月、トルコと国連の仲介により2カ月間延長された。