プリゴジン氏の所在、依然不明 航空機はロシア周辺を移動
(CNN) ロシアの民間軍事会社ワグネルのトップ、エフゲニー・プリゴジン氏の所在は依然として不明だ。だが、プリゴジン氏と関係のある航空機2機はロシアとベラルーシのあたりを移動し続けている。
プリゴジン氏は6月24日夜にロシア南部ロストフナドヌーのロシア軍司令部を出発して以来、動画や画像で姿を確認されていない。
同氏と関係のある航空機2機は27日に、ベラルーシの首都ミンスクの郊外にあるマチュリシ空軍基地に駐機しているところが衛星事業者ブラックスカイの衛星画像に映っていた。同国のルカシェンコ大統領は同日、プリゴジン氏が「ベラルーシにいる」と述べた。
航空機追跡サイト「フライトレーダー24」の追跡データによると、2機は27日午後10時45分に同基地を離陸。1機(RA―02795)はロシア・モスクワのシェレメーチエボ空港へ、別の1機(RA―02878)は同国サンクトペテルブルクのプルコボ空港へ向かった。
RA―02795はシェレメーチエボ空港に2時間あまり滞在してから28日午前2時にサンクトペテルブルクに向かった。
2機とも28日にサンクトペテルブルクに約9時間滞在。その後、RA―02878はモスクワのジュコフスキー空港に向けて出発した。
CNNは米国と欧州の情報当局者が飛行機の動きを追跡していると報じたが、当局者らは実際にプリゴジン氏が搭乗しているのかどうかは把握していなかった。
プリゴジン氏の正確な所在を飛行機で追跡するのが難しい理由について、ある米国の当局者はCNNに「彼は欺く戦術としてそれを使っている」と語った。