ウクライナ、北部国境沿いに対戦車壕や地雷原 防衛を強化
(CNN) ウクライナはベラルーシとロシアに接している北部国境の封鎖と防備固めを着実に進めている。国境近くに住んでいる一部の州の市民には安全な場所へ移るよう促している。
ウクライナ統合軍のセルヒ・ナイエフ司令官は、国境に沿って障壁を設置していると明らかにした。対戦車壕(ごう)を堀り、一帯に地雷を埋めているという。ナイエフ氏は「敵の工作集団の侵入や装甲車両の越境を防ぐために地雷を埋めている」と説明した。
国境を接する国に「友人はいない」ため、国境地域を「通り抜けられない」ようにするのが任務だという。
ナイエフ氏によると、ウクライナ軍は過去10日で5800超の地雷を埋めて戦車の侵攻を妨げる地雷原と障壁を設置。長さ約5キロの塹壕(ざんごう)と6.5キロの対戦車壕を掘り、防護された射撃陣地も設けた。
ウクライナ当局はまた、定期的に国境越しの砲撃を受けているスーミ州の一帯から離れるよう引き続き市民に呼びかけている。一帯ではドローンを飛ばしたり、水路での活動は法律で禁止され、国境から20キロの範囲内では集会や催し物、その他の大規模イベントの開催は禁じられている。