ロシアによる港への攻撃、協定破棄後に「7回」 ウクライナ大統領

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ロシア軍の攻撃の標的となったオデーサ州のレニ港/SJTF_Odesa/Telegram

ロシア軍の攻撃の標的となったオデーサ州のレニ港/SJTF_Odesa/Telegram

(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、夜間に行われたウクライナ南部オデーサ州に対するロシアの攻撃について、黒海からの穀物輸出に関する協定からロシアが離脱して以降で7回目の港への攻撃になると述べた。

ゼレンスキー氏は夜の演説で、「昨晩、ロシアのテロリストが再びウクライナの港を狙った。我々のインフラは我々のためではなく、世界共通の食糧安全保障に関与している」と述べた。

ゼレンスキー氏によれば、ロシアが約1月前に穀物輸出に関する協定から離脱して以降、港が狙われたのは昨晩で7回目。ゼレンスキー氏は、レニやイズマイール、オデーサなどの港が標的となったとし、ロシアが攻撃を行うたびに、世界の食糧価格をはじめ、アフリカやアジアの社会的・政治的安定に影響が及ぶと指摘した。

オデーサ州軍政の幹部によれば、レニ港に対するドローン(無人機)攻撃で倉庫や穀物庫に被害が出た。死傷者は出ていないという。

ドナウ川に位置する小さな港は、穀物輸出協定の破綻(はたん)後、ウクライナの輸出にとって不可欠なものとなっている。ウクライナ当局によれば、ロシア軍は、輸出を阻止する試みの一環として、意図的にドナウ川の港湾インフラを標的としており、ウクライナの穀物に依存している発展途上国の食糧安全保障にとって脅威となっている。

ゼレンスキー氏は「すべての社会に普通の生活をもたらす基本的なものは、家庭の食卓に上る食べ物だ。これほど公然と、そして意図的に多くの国々の食糧安全保障を一度に攻撃したテロリストは、ロシアを除いて他にはいない」と批判した。

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