ハマスの人質、地下に拘束されている可能性大 イスラエル軍報道官
(CNN) イスラエル国防軍(IDF)のコンリクス報道官は11日、CNNに対し、イスラム組織ハマスに拘束された人質は地下に捕らわれているとのイスラエル当局の見方を明らかにした。
コンリクス氏は「論理的に考えれば、人質は地下にいる」と説明。「ハマスはこのような攻撃を仕掛け人質を取る計画を立てた以上、人質を隠す場所についても事前に計画し、イスラエルの情報機関や人質救出作戦の手の届かない場所に拘束する手はずを整えていたとみるのが合理的だ」と指摘した。
人質をめぐる状況は「きわめて敏感で複雑な話題」だとの認識を示し、イスラエルは人質問題に関し「ある程度の経験」があるが、これほどの範囲、規模、複雑性を帯びた状況に対処したことはないとも述べた。
イスラエルの地上侵攻が間近に迫っているのかとの質問には、今回の紛争におけるイスラエルの予定や意図を予告する考えはないと述べた。
「ハマスの軍事能力を地図上から消し去る必要があるのは明白で、理解できる。それをどのように、いかなる手段と戦術で実行するかは数日後の話だ。もっと先になる可能性もある」(コンリクス氏)
イスラエルの国連大使が9日に明らかにしたところによれば、ハマスの戦闘員は7日にイスラエル南部を襲撃した後、ガザ各地に人質150人を拘束している。
ハマスの軍事部門「カッサム旅団」の報道官は9日、イスラエルが警告なくガザの人々を標的にすれば、人質の処刑を始めると述べていた。