ニュージーランド総選挙、与党が敗北
(CNN) ニュージーランド総選挙(基本定数120)は14日、投開票が行われ、与党・労働党を率いるヒプキンス首相が敗北を認めた。アーダーン前首相の突然の辞任から9カ月後の総選挙だったが、有権者は与党に罰を与えた形だ。6年ぶりの政権交代となる。
今回の総選挙では生活費の高騰が争点となっていたが、労働党が与党だった6年間の後半は新型コロナウイルス感染症への厳しい対応も注目を集めた。感染を低く抑えることには成功したものの、経済に大きな打撃を与えた。
ニュージーランド選挙委員会によれば、開票率98%の時点で、ラクソン党首が率いる中道右派の国民党の得票率は約40%だった。
ヒプキンス氏は支持者らに対し、労働党が政権を樹立するのに十分な票を集められなかったと述べた。
ラクソン氏は、ニュージーランドの人々が変化を求めて投票したと指摘し、国民党が連立政権を樹立するための仕事に取り掛かると語った。
ニュージーランドでは1996年に小選挙区比例代表併用制が採用され、政権は連立を組むことが多い。連立相手の可能性があるのは、ニュージーランド・ファースト党やACT党など。