ハマス、21歳の仏系イスラエル人女性の動画を公開 拘束中と主張
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは16日夜、同地区で拘束中だとする若いフランス系イスラエル人女性の動画を公開した。
動画に映った21歳のこの女性は、腕を負傷してガザに連れてこられたと話している。
女性の家族の代表者はCNNの取材に答え、動画の公表と放送を承認した。
ハマスがガザで拘束中の人質の動画を公開するのは初めて。
イスラエル当局は現在199人がガザで拘束されているとみている。
一方、ハマスの代表者は16日、ガザ地区全体で200~250人の人質を拘束中だと述べた。
イスラエル国防軍(IDF)は声明で、女性の家族に対して本人が先週拉致されたことを伝えたと発表。現在も連絡を保っているとしている。
その上で、「あらゆる諜報(ちょうほう)や作戦上の手段を駆使して拉致被害者の奪還を図っている」と強調。ハマスに対しては、人道的な組織の自称を試みながらおぞましいテロ組織として活動し、女性や子ども、高齢者の拉致と殺害に関与していると非難した。
これより前、ハマスの軍事部門「カッサム旅団」の代表者は、人質の保護に「尽力している」と発表。外国籍を持つ人質に関しては「機会が訪れれば」釈放する方針を示していた。