蘭首相、イスラエル・パレスチナ指導者と会談
(CNN) オランダのルッテ首相は、イスラエルのネタニヤフ首相に対し、パレスチナ自治区ガザ地区での武力行使について自制を求めた。ルッテ氏はその後、パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談し、イスラム組織ハマスによって引き起こされた暴力の連鎖について協議した。
ルッテ氏は、イスラエル・テルアビブを訪問してネタニヤフ氏と、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区ラマラを訪問してアッバス氏と会談した。ルッテ氏はX(旧ツイッター)への投稿で、両首脳との会談について、イスラエルとガザの状況について話し合うためだったと説明した。
ルッテ氏はネタニヤフ氏との会談について、「率直で良い話し合いだった」と振り返った。ルッテ氏によれば、イスラエルにはハマスのテロから自国を守る権利があると改めて言及したほか、ハマスの脅威を排除することは存続に関わる重要なことだと指摘した。
ルッテ氏は、民間人の犠牲と地域の紛争の激化を避けるために、イスラエルは武力行使について自制を示すべきだと述べた。
ルッテ氏はラマラでは、アッバス氏とともに、「テロ組織のハマスが引き起こした暴力の連鎖による罪のない犠牲者」に言及した。
ルッテ氏によれば、オランダは引き続き、食料や水、燃料といった必要不可欠な物資の搬入を可能にして、民間人が切実に必要としている支援を受けられるように、人道的な停戦と人道回廊の設置を求めるという。ルッテ氏は、イスラエル人とパレスチナ人の平和と安全は、安全なイスラエルとともにパレスチナ国家の見通しが再確認された場合にのみ可能となると言い添えた。