世界各地でパレスチナ支持の大規模デモ、即時停戦訴え
(CNN) イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区に対する地上作戦を拡大したことを受け、英ロンドン、トルコのイスタンブール、米ニューヨークなど世界各地で28日、パレスチナ支持を訴える大規模デモが行われた。
ロンドンのデモには主催者側の発表で数十万人が集まった。ロイター通信は警察の推計として参加者は5万~7万人だったと伝えている。その前の週のデモ行進には10万人が参加していた。
ロンドン中心部を埋め尽くしたデモ行進の参加者は、即時停戦を訴えた。
ニューヨーク市では28日、パレスチナ支持のデモ隊がマンハッタンのブルックリン橋へ向かったことを受け、警察が橋の全車線を一時的に封鎖した。
デモを呼びかけたパレスチナ系の団体は、「彼らが我々を黙らせようとするほど、我々を抑圧しようとするほど、我々を街頭から追い払おうとするほど、我々の数は増え、声は大きくなる」とインスタグラムに書き込んだ。
トルコのエルドアン大統領は28日、パレスチナ支持の群集を前に、「新たなガザを発生させてはならない」と演説した。エルドアン大統領は26日、ガザに対する攻撃について「自衛の範囲はとうに過ぎた」と述べ、「抑圧、残虐行為、大量殺戮(さつりく)、蛮行」と形容していた。
エジプト、ヨルダン、レバノン、イラク、イエメン、さらにはイスラエルが占領するヨルダン川西岸などでも反イスラエルのデモが繰り返された。
ヨルダン川西岸のヘブロンに集まったデモ参加者は、イスラエル製品の世界的なボイコットを呼びかけ、「パレスチナの子どもたちの殺害に加担するな」と訴えた。
イタリアのローマでも28日、パレスチナ支持を訴え、ガザ爆撃に反対するデモに大勢の人たちが詰めかけた。