ロシア軍が就寝中の一家9人を射殺か ウクライナ東部
キーウ(CNN) ロシア占領下のウクライナ東部ドネツク州ボルノバハの民家で、幼い子ども2人を含む一家9人の遺体が見つかった。ウクライナの検察は、ロシア軍が就寝中の家族を射殺したと主張している。
ウクライナのドネツク州検察は、ベッドの中で互いに抱き合ったままの遺体や、血液が飛び散った壁の写真を公開した。
ボルノバハは昨年3月以降、ロシア軍に占領されている。
州検察によると、軍の制服を着た武装グループが数日前、この家をロシア軍部隊の宿舎にするとして、住人の立ち退きを要求。家主が拒否したのに対し、家族が痛い目に遭うと脅していったん立ち去った。そのグループが、就寝中の一家9人を全員射殺したとみられる。
検察は戦争法違反の疑いで捜査を始めている。
一方、親ロシア派勢力が名乗る「ドネツク人民共和国」のロシア連邦捜査委員会は30日、一家が殺害された事件に関連して極東出身のロシア軍契約兵2人が拘束され、取り調べに回されたと発表した。現場の状況や証拠を調べているという。
ロシア当局は初期的な見解として、家庭内の争いを動機とする犯行だと主張した。