イスラエル軍に射殺された人質の声、軍用犬に装着のカメラが傍受していた
(CNN) イスラエル軍の報道官は、パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍が誤って射殺した3人の人質の声が、軍用犬の装着していたゴープロのカメラに収録されていたことを明らかにした。
カメラの映像はイスラエル軍が19日に発見。人質3人が拘束されていた場所で、イスラエル軍とハマスが交戦した際に収録されたものだった。カメラを装着されていた犬は、この戦闘で死んだ。
イスラエル軍のダニエル・ハガリ報道官はこの映像について「音声を分析した結果、3人の人質の声だったことが確認された」と語った。人質が話していた内容は明らかにしなかった。
3人の人質を拘束していた戦闘員はイスラエルとの交戦で死亡し、そのために人質が脱出できたようだとハガリ報道官は説明する。
イスラエル国防軍は、ガザ地区で15日に誤って3人の人質を射殺したことを認めていた。
イスラエル国防軍当局者が16日に記者団に語ったところでは、人質3人はイスラエルの部隊から数十メートル離れた建物から姿を現した。シャツを脱いで白旗を振っていたという。
しかし兵士少なくとも1人が恐怖に駆られて発砲し、男性3人のうち2人を即死させた。残る1人は建物の中に駆け戻った。ヘブライ語で助けを求める声が聞こえたために、指揮官が銃撃の制止を命じたが、再び銃撃が再開。3人目の人質もその後死亡した。