イスラエル軍、人質5人の遺体収容 ハマスのトンネル網に関する情報公開
(CNN) イスラエル国防軍(IDF)は24日、イスラエル人の人質5人の遺体が見つかったイスラム組織ハマスのトンネル網に関する情報を公開した。このトンネルは5人の遺体を収容後に破壊したとしている。
死亡した人質は男性4人と女性1人。うち男女2人は民間人、男性3人はIDFの兵士だった。
IDFは、ガザ北部にあるジャバリヤ難民キャンプの地域にハマスの拠点があると主張して数週間にわたって作戦を展開。24日の発表の中で、ガザ北部のハマス本部として機能していた戦略トンネル網を暴いたとした。地下本部は2階建て構造で多数のルートがあり、ここからテロリストに戦闘や移動の指令を出していたとしている。
トンネル網は、ハマス北部旅団のアハメド・ガンドゥール司令官の住居と坑道でつながっていたとIDFは述べている。ガンドゥール司令官は、IDFが「10月7日の虐殺を計画・実行した主導的存在」と位置付ける人物。11月下旬にIDFは、ガンドゥール司令官など幹部5人がIDFの作戦で死亡したと発表していた。
IDFはさらに、ハマスが使っていた地下トンネル網は学校や病院の下を通過していたと発表した。CNN独自でトンネル網の位置に関する詳細を確認することはできていない。
イスラエル人の人質5人の遺体を収容後、IDFはジャバリヤにあるハマスの「地下本部」を破壊したと説明。「現在はハンユニスとガザ地区南部で作戦を実行している」とした。
遺体が収容された人質のうち男性3人については、ハマスが今月下旬、地下トンネルと思われる場所でまだ生きていた時の映像を公開していた。