ガザ中部の難民キャンプ、イスラエルの攻撃で死者70人
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区中部のマガジ難民キャンプが24日、イスラエル国防軍(IDF)の攻撃を受け、少なくとも70人が死亡した。イスラム組織ハマスが運営するガザ保健省が発表した。
パレスチナ赤新月社が公開した動画には、数人の負傷者が救急車に運び込まれる場面が映っている。
保健省の報道担当者はSNS「テレグラム」への投稿を通し、「マガジのキャンプで起きていることは、人口の密集する居住区での虐殺行為だ」と非難した。
IDFはCNNの取材に対し、同キャンプからの報告を受けて調査を進めていると述べた。そのうえで、ハマスのテロリストがガザの民間区域で活動しているのに対し、IDFは民間人の被害をできるだけ最小限にとどめる措置を取るなど、国際法の順守に努めていると強調した。
これに先立ち、ガザ保健省は24日、同地区で直近24時間に166人が死亡、384人が負傷したと発表。ハマスとイスラエルの衝突が始まった10月7日以降の死者は2万424人、負傷者は5万4036人に上っていると述べた。
CNNは独自に人数を確認できていない。
イスラエルのネタニヤフ首相は24日に発表したビデオ声明で、ガザ地区での作戦を強化していると報告。「ハマスに対する絶対的勝利まで戦い続ける。これが人質を帰還させ、ハマスを撲滅し、ガザがイスラエルへの脅威でなくなるようにするための唯一の道だ」と強調した。