緊急着陸の国連ヘリ、テロ組織が奪取 ソマリア
(CNN) 乗客数人を乗せて東アフリカのソマリアに緊急着陸した国連のヘリコプターが、国際テロ組織アルカイダ系の過激派シャバブに奪取された。国連広報が10日に明らかにした。
ソマリア国営通信によると、国連の緊急支援ヘリコプターは、機械系の問題と思われるトラブルのため、シャバブが支配するガルムドゥグ地域に緊急着陸した。
同機には外国人を含む乗客8人が搭乗しており、救出作業が進められているという。
国連ソマリア支援ミッション(UNSOM)によれば、同機は航空医療避難活動を行っていた。詳しい情報については入り次第公表するとしている。
ソマリアでは昨年12月17日、ソマリア軍と米軍の合同軍事作戦によって、シャバブ軍事部門の幹部だったマーリム・アイマン容疑者が殺害されていた。
ソマリア情報相は今月5日にアイマン容疑者の死亡を発表し、同容疑者はソマリアや周辺国で複数の死者を出すテロ攻撃の計画にかかわったとしていた。
米当局者はアイマン容疑者について、2020年1月にケニアのマンダベイ軍用飛行場で米国とケニアの要人を狙ったテロ攻撃に関与したとしている。