ガザ人質の家族、赤十字が「パレスチナ人受難に配慮を」の発言と主張

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(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織「ハマス」の人質となっている女性の家族は11日までに、赤十字国際委員会(ICRC)の職員から「肉親を案ずることより、ガザのパレスチナ人住民の苦難をもっと考えるべきだ」などと諭されたと主張した。

この女性(30)の兄弟がCNNの取材に明らかにした。

女性は毎日、処方薬を必要とする体調にあり、女性の両親がこのことを赤十字に説明。兄弟によると、両親は娘がどこにいても薬を確保できるよう赤十字の尽力を乞うた際に返ってきた言葉だったとした。「衝撃を覚える」反応だったと振り返った。

ICRCは、CNNの問い合わせにこの返答内容には直接触れなかった。その上で声明を出し、「我々は家族との間の直接的な話し合いで彼らの懸念や耐え忍んでいる苦境に耳を傾けている」とし、「中立的な仲介者である我々の立場や、今なお続く紛争地帯であるガザで働く試練を説明している」と指摘。

家族にはICRCの目標は紛争の全ての側の犠牲者の苦しみを緩和させることだとし、「当然、人質も含まれる」と説明した。

ICRCは人質への直接的な接触を確保していないともつけ加えた。

人質の居場所も知らず、解放交渉にも参加していないとし、合意が成立した時に支援を提供する準備をしていると続けた。

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