ウクライナ兵を襲う大量のネズミ 感染症蔓延、まるで第1次大戦中

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第1次世界大戦時、捕まえたネズミを見せるドイツ軍の兵士/Hulton Deutsch/Corbis Historical/Getty Images

第1次世界大戦時、捕まえたネズミを見せるドイツ軍の兵士/Hulton Deutsch/Corbis Historical/Getty Images

ロシア兵の戦闘能力は「ネズミ熱」のために著しく減退したとウクライナ軍の情報機関は主張していたが、ウクライナ軍にも同じような影響が出ているかどうかは明らかにしなかった。

ネズミに関連してこうした症状を伴う疾患には、野兎病、レプトスピラ症、ハンタウイルス感染症などがある。

こうした報告は第1次世界大戦を思い起こさせる。当時はごみや遺体が腐敗したまま山積みにされ、「塹壕ネズミ」が猛繁殖した。夜行性のネズミは兵士たちが休息を取ろうとする夜間に活動し、多大なストレスを生じさせた。

ネズミの被害は電子機器にも及んでいる。ザボリージャで信号手をしていたキラさんは、ネズミが金属製の箱の中に入り込んで配線をかじり、通信に支障が出たと振り返った。

「ラジオ、中継器、配線など、何もかもネズミにかじられた。ネズミが車に入り込んで電気配線をかじったために車が動かなくなった。戦車や車輪もかじられた」(キラさん)

冬を迎えてネズミ問題は一層の深刻化が予想される。「寒さが厳しくなるほど、塹壕に入ってくるネズミはもっともっと増える。全てが終わるまで状況は変わらないだろう」と専門家は話している。

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