アルゼンチン労組がゼネスト、新大統領の緊縮財政政策に抗議
(CNN) 南米アルゼンチンの労働組合は24日、ハビエル・ミレイ新大統領が打ち出した緊縮財政政策や経済改革に抗議して、全土でゼネストに突入した。
首都ブエノスアイレスでは同日、国会議事堂に向かって数千人がデモ行進した。ゼネストは12時間の予定で実施される。
ミレイ大統領は就任以来、各方面の公費削減を発表し、企業や消費者保護を廃止して公営企業の民営化を促す規制緩和について議会の承認を求めている。
アルゼンチン労働総同盟(CGT)と社会運動団体は、ミレイ大統領が署名した経済規制緩和の大統領令や議会に提出した法案に反対してストを呼びかけた。大統領令の一部はCGTの申し立てを受けて裁判所が一時差し止めを命じている。
ストの影響で交通機関も混乱している。アルゼンチン航空は24日、全295便の欠航を発表した。
安全保障省は、ストが続く間、道路の封鎖に備えて公共秩序を維持する手順を継続すると表明した。
CNNスペイン語放送の取材に応じたデモ参加者は、たとえ同手順が執行されたとしても、「抗議する権利は憲法に定められた基本的な権利であり続ける」と強調した。
ミレイ大統領は昨年11月の大統領選挙で、苦境に陥った同国経済の大胆な刷新を公約して勝利した。