ナワリヌイ氏の母、遺体と対面 ロシア当局「密葬」を要求
(CNN) ロシアの北極圏にある刑務所で死亡した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)の母親のリュドミラ・ナワルナヤさんは22日、サレハルド市で息子の遺体と対面したと明らかにした。
ナワルナヤさんによると、21日に遺体安置所に案内され、亡きがらと対面した。その際、死亡証明書に署名したという。
ナワルナヤさんはナワリヌイ氏のユーチューブチャンネルで、当局が死因を把握しており、「医学的記録と法的書類全て」を持っていると主張した、と述べた。
また、捜査当局者らがナワリヌイ氏を密葬することに同意するよう「脅した」と主張。「いつ、どこに、どのように埋葬すべきかの条件をのむよう、私を脅している」と話した。
ナワルナヤさんによると、死因などを調査した当局側はひそかに埋葬したがっているという。だが、ナワルナヤさんは遺体が「法律に従って」扱われてほしいとの考えを示し、「遺体をただちに返還するよう求める」と述べた。
ナワリヌイ氏は16日にシベリアの刑務所で死亡した。同氏の母親と、妻ユリア・ナワルナヤさんは遺体との対面を拒否されていた。
死亡の報を受けてナワリヌイ氏の母親と弁護士は先週末、同氏が収監されていた刑務所に出向いたが、遺体はサレハルド市の安置所に移されたと伝えられた。そのため安置所に向かったが、遺体はないと告げられ、対面できずにいた。