世界の指導者ら、ウクライナへの支援継続強く訴え 国連トップは「公正な和平」求める
(CNN) ロシアによるウクライナでの戦争が2年の節目を迎えるに当たり、世界の指導者らは引き続きウクライナへの支持と援助を強く呼びかけている。
ドイツのベアボック外相は、ウクライナへの支援の停止は「欧州における我々の選択肢ではない」と明言。停止こそがロシアのプーチン大統領にとって最良の措置になるとの理由から軍事支援は継続しなくてはならないとし、とりわけ米国からの支援が求められていると主張した。
「残念ながら我々がこの2年間で学んだのは、この戦争がウクライナだけに対するものではなく、欧州の平和、秩序に対するものだということだ。国連憲章に対する戦争だ。つまりウクライナはこの戦争を我々のために戦っている」(ベアボック氏)
英国のスナク首相は、自由世界は決意を新たにし、ウクライナを支えなくてはならないと呼び掛けた。23日遅くに発表した声明の中で述べた。
フランスのビリ駐米大使は、欧州連合(EU)諸国によるウクライナへの支援は自国に対する支援に他ならないと指摘。同様のことは米国にも当てはまるとしつつ、一刻も早い支援が求められるとの認識を示した。
一方、国連のグテーレス事務総長は、ロシアによるウクライナへの全面侵攻から2年を前にした23日の安全保障理事会の会合で、ロシアの侵攻について、国連憲章と国際法に直接違反していると明言した。
その上で「今こそ和平を、公正な和平を実現すべき時だ。国連憲章と国際法、国連総会での決議に基づいた公正な和平を」と主張。民間人及び捕虜に拷問や性暴力が加えられたとの報道に触れ、「加害者全員が責任を取らなくてはならない」とも訴えた。