チャールズ国王、復活祭の礼拝に出席 がん公表後初の姿
ウィンザー(CNN) 英国のチャールズ国王(75)が31日、ロンドン郊外のウィンザー城で、キリストの復活を祝うイースター(復活祭)の礼拝に出席した。国王が先月がんの診断を公表してから、大きな行事に姿を見せたのは初めて。
チャールズ国王はカミラ妃とともに車で城内の聖ジョージ礼拝堂に到着し、元気そうな表情を見せた。
夫妻は集まった市民らに笑顔で手を振りながら、礼拝堂に入った。「ハッピー・イースター」と声を掛けた市民に、国王が「あなたにも」と答える場面もあった。
がん治療中の国王と周囲との接触を最小限に抑えるため、今年の礼拝では王室メンバーの出席者が制限され、約1時間の礼拝中も夫妻だけが離れて座った。
礼拝を終えて外に出たカミラ妃に、幼い少年が花束を贈った。国王が人々に歩み寄り、気楽な様子で言葉を交わしたり握手に応じたりすると、予定外の行動に拍手が沸き起こった。
握手を交わすチャールズ国王ら/Hollie Adams/Pool/Reuters
国王は医師の助言に従い、公の場に出ることを控えてきたが、日々の書類上の公務は続行し、スナク首相との定例面会も再開。最近ではモルドバとブルンジィの大使、国際パートナーシップ「気候脆弱(ぜいじゃく)性フォーラム(CVF)」の代表者や国内の地域社会、宗教団体とも面会している。
3月28日の聖木曜日の礼拝は欠席したが音声のメッセージを寄せ、カミラ妃が代理で記念の硬貨を高齢者らに贈呈した。
ウィリアム皇太子一家は今年のイースター礼拝に出席しなかった。先日がんを公表したキャサリン妃を囲み、一家でイースター休暇を過ごしているという。
皇太子は子どもたちの休暇明けに公務を再開する見通し。キャサリン妃は1月に手術を受けた後、イースター以降に公務を再開すると予告したが、この予定は延期されている。