イランによるイスラエル攻撃、代理勢力が実行の可能性 米諜報
(CNN) イランによるイスラエルへの攻撃は、イランが直接実施するよりも、中東地域のイランの代理勢力によって実行される可能性が高いことがわかった。米国の諜報(ちょうほう)に詳しい情報筋2人が明らかにした。
情報筋によれば、イラン政府は戦闘が中東地域で劇的に拡大することを警戒しており、米国やその同盟国にイランを直接攻撃する口実を与えなくないと考えているという。
情報筋によれば、イランと代理勢力の武装組織も同様の理由から、中東地域の米国や他の資産を攻撃する構えは見せていないようだ。情報筋は、イランは全ての代理勢力を完全に掌握しているわけではないため、米国の資産への攻撃の可能性を完全に否定することはできないとも指摘した。
シリア首都ダマスカスにあるイラン大使館領事部がイスラエルによる空爆を受け、イラン軍の当局者が死亡した。米国とその同盟国は、中東地域にあるイスラエルや米国の資産に対して報復攻撃が行われる可能性があると警戒している。
情報筋によれば、米情報機関の評価では、イランは代理勢力のいくつかに、無人機やミサイルを利用した大規模な攻撃をイスラエルに対して同時に仕掛けるよう促しており、そうした攻撃は早ければ週内にも実施される可能性がある。情報筋によれば、ラマダン(断食月)が終わるまで攻撃を待つかどうかの議論もあるという。
情報筋は「脅威は非常に明確で、信頼できるものだ」と指摘。攻撃を実施する準備が進められており、適切な時期を待っているだけだとの見方を示した。