イスラム教祝日前夜にイスラエル軍の空爆、14人死亡 ガザ中部の難民キャンプ
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区中部のヌセイラト難民キャンプが9日夜、イスラエル軍の空爆を受け、少なくとも14人が死亡した。
近くの中部デイルアルバラにあるアクサ病院の医師が明らかにした。
同医師はCNNに、死者の大半が女性と子どもで、30人が重傷を負ったと語った。
ガザの文民保護当局もこの情報を確認した。CNNはイスラエル軍にコメントを求めている。
SNSに投稿された映像には、病院に複数の子どもが運び込まれた場面が映っている。子どもたちはほこりと血にまみれ、床の上で医師の診察を受けている。別の映像では子ども3人の遺体が見える。その横には、毛布に包まれた複数の遺体が並んでいた。
同医師はCNNに「病院は崩壊の危機にある。受付エリアは負傷者であふれ、人々が床に横たわっている」と訴えた。入り口の外にあるテントで治療の優先順位を決める「トリアージ」を試みたが、テントも負傷者でいっぱいになった。「すでに収容定員を超えている。医療用品も薬も麻酔剤も、すべて欠乏している」という。
空爆は、イスラム教のラマダン(断食月)明けを祝う重要な祝日「イードアルフィトル」の前夜に起きた。