伊首相、代理出産は「非人間的」 厳罰化の法案を支持
(CNN) イタリアのメローニ首相は15日までに、代理出産は「非人間的」だと述べ、代理出産をめぐり、罰金の額の引き上げや複数年の実刑判決といった厳罰化を支持する姿勢を示した。
イタリアではすでに、代理出産は代金の支払いの有無に関係なく違法。メローニ氏が率いる政党「イタリアの同胞(FDI)」は罰金の金額を60万ユーロ(約9800万円)から100万ユーロに引き上げるほか、禁錮刑の刑期を3カ月から最長2年に延長する法案を提出している。
メローニ氏は12日、ローマで開催された同国の少子化をテーマにしたイベントで、「代理出産が非人間的な行為だと信じ続けている」と発言。FDIが提出している法案をめぐり、代理出産を普遍的な犯罪とみなす法案を支持するとの考えを明らかにした。
メローニ政権は、働く母親が適切な育児やその他の支援を見つけられやすくすることで、少子化を反転させると約束している。
代理出産を犯罪化する動きは、性的少数者に対する攻撃と広くみなされている。イタリアは、同性婚の合法化が2016年と欧州諸国の中でも遅かった。