ブラジル洪水の死者107人に、さらなる大雨の予想
(CNN) ブラジル南部のリオグランデドスル州で発生した大規模な洪水で、州当局は9日、先週以来の死者が少なくとも107人に上っていることを明らかにした。今後も大雨が予想され、被災地で新たな被害が発生する恐れもある。
災害対策当局によると、被災者は約147万6000人に上り、少なくとも374人が負傷している。
雨は今後も降り続く見通しで、当局は救助された住民らに対し、自宅へ戻らないよう呼びかけている。
気象機関INMETの8日夜の予報によると、リオグランデドスル州東部から中北部では10日から12日にかけ、所によっては100ミリを超す大雨が予想される。
ブラジル南部では通信が途絶した地域も多く、米スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は9日、緊急対応のために衛星通信サービス「スターリンク」のインターネット接続端末1000台を寄贈するとX(旧ツイッター)で表明した。
今回の大雨で隣国ウルグアイでも洪水が発生し、当局の8日夜の発表によれば、約1347人が避難を強いられ、数千人が停電に見舞われている。