クリミア半島で活動するウクライナの反乱部隊「アテシュ」は2度目の攻撃後、テレグラムで、ベルベク飛行場にある火砲の保管庫が損傷したと主張。「2次爆発の結果、飛行場のインフラに重大な損傷が起きたことも確認された」と述べていた。
ただ、CNNが確認した衛星画像にはミサイルや火砲の保管庫が攻撃を受けた様子は写っておらず、2次爆発が起きた形跡もない。
最近のロシアは地上戦で優位に立っているとみられるものの、ウクライナ軍はこれまで、ロシア黒海艦隊を狙ったミサイル攻撃や無人艇攻撃に成功してきた。
ウクライナは3月、ロシア海軍の艦艇2隻や通信拠点など黒海艦隊に属する施設に大規模な夜間攻撃を行ったと発表。攻撃対象となった艦艇2隻は「ヤマル」と「アゾフ」だと明らかにしていた。
ロシア黒海艦隊の3分の1に当たる20隻超が現時点で無力化もしくは破壊されている。ウクライナは自前の海軍こそ持たないものの、技術革新や大胆さ、ロシアの拙劣な対応が相まって、黒海の大部分で優位に立つ。昨年10月の衛星画像には、ウクライナの攻撃を受けてロシアが一部の海軍艦を移動させた様子も写っていた。