北朝鮮、ごみの風船を「一時的に中断」と発表
(CNN) 北朝鮮は2日、韓国に風船でごみを飛ばす作戦を一時的に中断すると発表した。
北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)がキムガンイル国防次官の声明を伝えた。
キム氏は声明で、計15トンのごみを韓国側へ送り込んだと述べた。韓国が長年、風船で北朝鮮批判のビラを飛ばしてきたことに対する対抗措置だと主張し、「ごみをまき散らされることがいかに不快で、片付けにどれだけの労力が必要かを、韓国に十分思い知らせた」との認識を示した。
韓国大統領府の当局者は、北朝鮮から先月末に続き、この週末もごみの風船が飛来したことに対して、「耐え難い措置」を数日中に発表すると予告。かつて軍事境界線付近に拡声器で流していた宣伝放送を再開する可能性も排除しないと述べた。放送は2018年の南北合意以降、中止されている。
韓国軍合同参謀本部(JCS)は、1日に飛来した数百の風船で有害物質は散布されなかったと発表した。先月28~29日に150以上の風船が飛ばされた時は、ぶら下がった袋に使用済みのトイレットペーパーなどが入っていた。
JCSが公開した最新の写真には、路肩に紙のようなものが入った大きな袋が落ちている場面や、地面にばらまかれたごみを調べる職員たちの姿、たばこの吸い殻などが写っている。
韓国軍と警察、地方当局、安全対策当局、国連軍司令部が共同で風船やごみの回収を進めている。風船は首都ソウルのほか京畿道や忠清道に飛来し、ソウルから南へ300キロ以上離れた慶尚道でも発見された。
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記の妹で党幹部の金与正(キムヨジョン)氏は、風船を「誠意の贈り物」と呼ぶ談話を発表した。