モディ氏、勝利宣言も単独過半数ならず インド総選挙
多くの世論調査や専門家から重要視されていなかった野党だが、今回の結果について、モディ氏の分断をあおるやり方に対する拒否反応だとの見方を示した。
最大野党国民会議派のラフル・ガンジー氏は初期の集計結果について、国が一丸となって明確に、モディ氏とBJPが国のかじ取りをするのを望まないと主張していると指摘した。
ガンジー氏はニューデリーにある党本部の外で、「我々は過去10年間に彼らが国を運営してきた方法を評価していない」と述べ、今回の選挙結果はモディ氏にとって重大なメッセージとなるとの見方を示した。
選挙結果に喜ぶインド人民党(BJP)の支持者ら/Abhishek Chinnappa/Getty Images
国民会議派は野党連合とともにモディ氏を倒そうとしてきた。モディ政権を倒すことには失敗したようだが、選挙戦で無敵だったモディ氏の威光に陰りが出た。
初期の集計結果によれば、BJPは伝統的な牙城(がじょう)も含む一部地域で議席を落としている。
インドの株式市場は4日、急落した。モディ氏が大勝する可能性が消え、より積極的な経済改革を推し進める力に疑問符が付いたためとみられる。