ボリビア大統領、クーデターに対抗を呼びかけ 軍が政府庁舎を包囲
(CNN) 南米ボリビアの中心都市ラパスで26日、政府庁舎が兵士や軍の装甲車に包囲され、ルイス・アルセ大統領が「民主主義のため、結集してクーデターに対抗を」と国民に呼びかけた。
アルセ大統領は大統領公邸のカサグランデから、「クーデター未遂で再びボリビア国民の命が奪われる事態を許すわけにはいかない。民主主義を守るよう、全ての人に呼びかけたい」と訴えた。
現場からの映像によると、官庁街があるラパス市内のムリリョ広場周辺には武装した兵士が集結。大統領宮殿と国会議事堂前の通りを封鎖している。CNNはボリビア政府への取材を試みている。
AP通信は、装甲車がボリビア政府庁舎のドアに突っ込む場面が目撃されたと伝えた。
現職と同じ社会主義運動(MAS)に所属するエボ・モラレス元大統領は、「クーデターが起きようとしている」とXに書き込んだ。
![軍が人々に催涙弾を発射する様子=26日、ラパス/Aizar Raldes/AFP/Getty Images](/storage/2024/06/27/6aa93799ea13606458f2b8554edff3cb/gettyimages-2158797692.jpg)
軍が人々に催涙弾を発射する様子=26日、ラパス/Aizar Raldes/AFP/Getty Images
ボリビアのデビッド・チョケワンカ副大統領は26日、選挙で民主的に選ばれた政府に対する「ボリビアのクーデター」を非難した。
パラグアイのサンティアゴ・ペニャ大統領や欧州連合(EU)など国際社会も非難の声明を発表している。