ガザ北部の戦闘再燃、避難繰り返す住民 ほぼ全人口の190万人に
一方、ガザの民間防衛当局は6日、イスラエル軍の爆撃は「止まることなく」続いていると述べ、「シュジャイヤでは10日間にわたって同じ状況が続いており、我々の隊員が人命救助のため同地に入ることができない」と話している。
イスラエルの攻撃により煙が立ち上っている=4日、ガザ/Omar Al-Qattaa/AFP/Getty Images
絶え間ない戦闘は、民間人に大きな犠牲を出し続けている。住民の多くは既に9~10回も避難を強いられており、南部ハンユニスに避難している男性は、少量のきれいな水を手に入れるのに何時間もかかるとCNNに語った。
「テント生活はとても厳しい。私たちは砂の上で暮らしている。服は汚れ、手は汚れ、体は洗う必要がある。食器も洗う必要がある」。シャティ難民キャンプに身を寄せるザカリア・バクルさんは6日、CNNにそう語った。
UNRWAは5日、中部ヌセイラトの海岸に張られた仮設テントで暮らす住民の映像を投稿。「満ち潮から身を守るために砂の壁を築いている」「家族で安全に移動できる場所はほとんど残っていない」「多くの世帯が洗濯や飲料水までも海水に頼っている」と伝えた。
ハマスが運営する政府系メディアがCNNに語ったところによると、ヌセイラトでは6日、集合住宅の建物が攻撃されてジャーナリスト3人が死亡した。5日以来、ほかにも2人のジャーナリストがガザ地区の別の場所で死亡しているという。
ガザ全域で、病院の業務や支援物資の配送が燃料不足に脅かされている。ガザへの支援物資配送を管理するイスラエルの占領地政府活動調整官組織(COGAT)は5日、トラック1150台分の支援物資がケレムシャローム検問所のガザ側で回収待ちの状態にあることを明らかにした。
ガザ保健省は6日、「病院の発電機、酸素ステーション、医薬品保管用の冷蔵庫を稼働させるために必要な燃料の危機が続いている」と発表した。