イスラム組織ハマス、民間人への「多数の戦争犯罪」に関与 人権団体報告書
(CNN) 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは19日までに、昨年10月7日に起きたイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃の際に、ハマスが民間人に対する「多数の戦争犯罪や人道に対する罪」に関与したとする報告書を発表した。
報告書はハマスによるイスラエルの奇襲について、攻撃は民間人に向けられたもので、民間人の殺害と人質の確保は計画された攻撃の中心的な目標だったと指摘。民間人への攻撃が、奇襲の副産物や計画の失敗、単独行動などではなかったと断じた。
2023年10月7日の攻撃でハマスの人質となった人々の写真=2023年10月18日、イスラエル・テルアビブ/Leon Neal/Getty Images
HRWの幹部は「ハマスが主導した10月7日の襲撃は民間人を殺害し、できるだけ多くの人質を捕らえることを目的としていた」と指摘した。
報告書によれば、襲撃はハマスの軍事部門「カッサム旅団」が主導したが、他にも四つのパレスチナの武装勢力が参加したという。
破壊された家屋周辺を査察するイスラエル兵士=2023年10月14日、イスラエル・ベエリ/Amir Levy/Getty Images
報告書によれば、ほぼ全ての民間人に対する襲撃現場で武装勢力による国際人道法の重大な違反が起きており、そうした人道法の違反数十件について詳述されている。イスラエル当局によれば、襲撃ではイスラエルで1200人が殺害されたほか、250人余りが人質となった。
HRWは144人にインタビューした。この中には94人のイスラエル人が含まれる。