22人死亡のガザ学校攻撃、イスラエル軍が米国製の弾薬使用 専門家
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区中部の学校に対するイスラエルの攻撃に、米国製の弾薬が使われたと専門家が指摘している。地元当局によると、この攻撃では少なくとも22人が死亡した。
数百人が身を寄せていたガザ中部ヌセイラトの学校には14日、2発のミサイルが着弾した。
14日に現場で撮影されたCNNの映像には、破壊された仮設避難所などのがれきをかき分け、懸命の捜索救助を行う人たちが映っている
CNNの取材に応じた男性は、何の予告もなかったと話し、「こちらでは手が、あちらでは脚ががれきの中から見つかった。何も悪いことをしていない民間人だ」と証言。イスラエルはガザ中部と南部の各地に相次ぎ退避命令を出しているが、男性は「我々はここにとどまる。もっと攻撃したければすればいい。たとえ彼がガザの全てを破壊して新しく作り直し、ネタニヤフのガザと呼びたいのだとしても、我々はとどまる」と訴えた。
兵器に詳しい専門家は、14日の攻撃に使われたミサイルの断片を確認した。
アーマメント・リサーチ・サービス(ARES)の専門家パトリック・センフト氏によると、断片の多くは損傷が激しく特定は困難だったが、米国製の小型爆弾「GBU―39」の特徴がはっきり映った画像が一つあった。GBU―39はボーイング製の小型誘導空対地弾。
米陸軍爆発物処理班の幹部だったトレバー・ボール氏もこの画像について、小型爆弾の尾部と思われるとの見解で一致している。
この現場には米国製のミサイル「ヘルファイア」の断片もあったとボール氏は指摘。「私の見た写真では、2発目の攻撃では屋上の被害が少なかったことから、別の弾薬も使われた可能性が大きい」と話している。