ゴラン高原にロケット弾攻撃、子どもら12人死亡 ヒズボラか

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ロケット弾が撃ち込まれた現場に集まるイスラエルの治安部隊や住民=27日/Jalaa Marey/AFP/Getty Images

ロケット弾が撃ち込まれた現場に集まるイスラエルの治安部隊や住民=27日/Jalaa Marey/AFP/Getty Images

(CNN) イスラエルが占領するゴラン高原に27日、複数のロケット弾が撃ち込まれ、子どもを含む少なくとも12人が死亡した。

イスラエルは、レバノン国境を越えて約30発が発射されたと発表。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラによる攻撃だと非難した。ヒズボラはロケット弾攻撃を「断固として否定」している。

現場はイスラム教ドルーズ派の住民が多いゴラン高原北部の村。

イスラエル軍のハガリ報道官によると、青少年の選手が練習に集まるサッカー場が攻撃された。ハガリ氏は、昨年10月7日のイスラム組織ハマスによる越境攻撃以降で最も多くの死者が出たと指摘し、「相応の行動」を予告した。

同氏によると、サッカー場に撃ち込まれたロケット弾はヒズボラだけが保有するイラン製の「ファラク1」で、50キロの弾頭を搭載していた。

イスラエル救急当局によると、死者の年齢は10~20歳。29人が負傷し、このうち6人は重傷だという。

訪米中のネタニヤフ・イスラエル首相は事態を受けて帰国予定を数時間早めると発表し、帰国後ただちに治安閣議を開く意向を示した。

ネタニヤフ氏はこれに先立ち、首相府を通した声明で「ヒズボラはかつてないほど大きな代償を払うことになる」との警告を発した。

ヘルツォグ大統領もX(旧ツイッター)を通し、「イランの悪の帝国から指示を受けた(ヒズボラの指導者)ナスララ師によるテロ攻撃を、世界が静観し続けることはできない。イスラエル国家は断固として自国民と主権を守る」と宣言した。

イスラエルとヒズボラの間では昨年10月以降、攻撃の応酬が続いてきた。イスラエル軍が今月初めにヒズボラの司令官を殺害したと発表してから、さらに緊張が高まっている。

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