ハイチ暫定首相に治安部隊が援護射撃 首都でのインタビュー後に

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ハイチのコニーユ暫定首相=3日、米ニューヨーク市の国連本部/Andrew Kelly/Reuters

ハイチのコニーユ暫定首相=3日、米ニューヨーク市の国連本部/Andrew Kelly/Reuters

ポルトープランス(CNN) カリブ海の島国ハイチの首都ポルトープランスで、CNNとのインタビューを終えたコニーユ暫定首相の去り際に、治安部隊による援護射撃の銃声が響いた。同国で暴力の横行が収まる気配はない。

CNNはギャングに破壊された病院でコニーユ氏にインタビューした。近くの街から銃撃の応酬が聞こえたが、同市では珍しいことではない。コニーユ氏は銃撃に言及せず、インタビューに応じ続けた。

CNN取材班はインタビュー終了後、当局者らとともに車に乗せられた。車が大通りに入る前、さらに何度か銃声が響いた。

ハイチ国家警察とケニア主導の多国籍治安支援部隊(MSS)の声明によると、最後に聞こえたのは病院を出るコニーユ氏を守るための援護射撃だった。

国家警察とMSSはその後、銃撃があった地区を鎮圧したと述べた。けが人はなく、コニーユ氏は無事に首相府へ戻ったという。

ハイチでは2月以降、ギャングの暴力と政情不安が急激に悪化した。ポルトープランスの空港や港湾など重要なインフラがギャングに破壊され、食料や支援物資の供給が停止している。

ポルトープランスは約80%の土地がギャングの占領下にあるとみられるが、インタビューが行われた病院は最近、国家警察とMSSがギャングから奪還。国家の治安掌握に向けたシンボルと位置付けられている。

CNN取材班はコニーユ氏とともに十数台の車列に加わり、武装警察などの厳重な警護の下で病院まで移動していた。

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