ウクライナ軍、ロシア潜水艦をクリミア半島で「撃沈」
(CNN) ウクライナ軍参謀本部は3日、ロシアに併合された南部クリミア半島で2日にロシアの潜水艦を撃沈したと発表した。
参謀本部は、クリミア半島のセバストポリ港でロシア軍の潜水艦「ロストフナドヌー」を攻撃し、その場で沈没させたと述べたが、証拠は示さなかった。
撃沈が確認されれば、すでにウクライナ軍の攻撃で黒海艦隊の3分の1を失ったとされるロシア海軍にとって、さらなる大きな痛手となる。
参謀本部は「ロシア軍の艦隊にとって、黒海のウクライナ領海内に安全な場所はないことが改めて証明された」と述べた。
ウクライナ国防省もSNSに「ロシアの潜水艦が黒海の底に沈んだ」と投稿し、攻撃した「戦士たち」の功績をたたえた。
ロシアは2014年にクリミア半島を一方的に併合した。「セバストポリ特別市知事」を名乗る地元親ロシア派幹部ミハイル・ラズボジャエフ氏は、3日には潜水艦の防御演習が実施されていたと述べ、市内は落ち着いた状況だと報告した。
ロシアの軍事ブロガー、ボリス・ロジン氏は、ロストフナドヌーの入っていた修理ドックが攻撃を受けたようだと指摘した。
ロストフナドヌーは14年に進水した排水量3100トン、全長73.8メートルのキロ級潜水艦で、カリブル巡航ミサイルの搭載が可能。昨年9月にウクライナ軍のミサイル攻撃で激しく損傷したが、ウクライナ軍によるとその後修理が完了し、セバストポリで試験が行われていた。
ロシア軍はカリブルなどのミサイルを、ウクライナの重要インフラに対する攻撃に使ってきた。
参謀本部によると、ウクライナ軍は2日、クリミア半島でS400地対空ミサイルの発射機4基にも激しい損傷を与えたという。