「生きていけない」 退避命令繰り返すイスラエル軍、ガザ南部で数千人が再び避難
一方、避難はこれで7回目というウム・サイドさんは、「退避しろと言われて退避した。どうすればいいのか分からない。場所を見つけて落ち着くたびに、戻れと言われる」と怒りをぶつける。
ガザ市から避難していたアブ・ムハンマド・ハジャジさんは、「デイルアルバラの親類を頼ってここに来たが、今日、退避を促された。私たちには何もない。テントさえ持っていない。車を買うお金もない。どこへ行くのか分からない」と話した。
「みんなが嘆き、あらゆる不満をぶつけている。病気、飢え、貧困、衛生設備の欠如、医薬品の欠如。頭痛薬を求めてガザ中を探し回っても見つからない」
ハジャジさんはそう訴え、「解決策を見つけてくれ。こんな状態で生きられない。国際機関はどこだ。安全保障理事会はどこだ。国連はどこだ」と語気を強めた。「私たちにはお金がない。テントもない。何もない。自分の家で暮らすこともできず、路上にいる。彼らが私たちに対して、ここからも、あそこからも退避しろと言い続けることはできない。こんな状態で生きられない」