9人乗せた小型機が森に墜落 タイ首都近郊
バンコク(CNN) タイの首都バンコクの近郊で22日、9人を乗せた小型機が墜落し、大規模な捜索作業が行われている。作業員は深夜に泥の中を歩き、鬱蒼(うっそう)と茂るマングローブの森へ分け入って捜索を続けた。
小型機に搭乗していたタイ人のパイロット2人並びに中国人5人とタイ人2人の乗客は死亡したとみられる。墜落について当局が捜査している。
小型機はバンコクの主要な国際空港を午後2時46分に出発し、東南に位置するトラート県の空港に向かっていた。政府の広報部門が声明で明らかにした。離陸後およそ10分で交信が途絶えたという。
墜落した地域の住民は、小型機が空から落下し、衝撃で「轟音(ごうおん)を上げて爆発」するのを目撃していた。機体の残骸で近くの家屋は損傷した。
森の中に墜落した小型機の残骸/Chachoengsao's Public Relations Department/AP
墜落の原因は現時点で不明。輸送上の困難のため、捜索は数時間遅れたと県当局は明らかにした。
墜落地点はマングローブの森で、地面は近くの川からあふれ出た水で湿っている。
当局が公開した画像や動画には、夜間に残骸を調べる大勢の作業員、泥や樹木を掘り起こす大型の重機が捉えられている。残骸に混じってスーツケースやバッグの存在も確認できる。
川の水かさが増す中で、救急隊は水を排出し、盛り土を築いて水が流れ込むのを防ぐ作業も強いられている。
当局によると、小型機はブラックボックスを積んでおらず、航空管制と直接連絡を取っていたという。